リーディングパートは全体で75分。最後まで解き終える方法を伝授します。
また塗り絵をしてしまった!
いつかはPART7の最後まで解き切りたい!
リーディングで最後まで解き終えるには時間配分を意識した練習が必要だよ
時間配分? もっと詳しく教えて!
では、僕が現実的だと思うリーディングパートの時間配分を解説します。
PART | 時間配分 |
---|---|
Part5 (短文穴埋め問題) | 12分 |
Part6 (長文穴埋め問題) | 11分 |
Part7 (シングルパッセージ問題) | 24分 |
Part7 (マルチパッセージ問題) | 28分 |
合計 | 75分 |
「Part5は10分で終わらせろ!」と言ってる方も多いですが、結構難しいですよね。僕も10分を目指して練習していましたが、なかなか難しく、結局12分を目標とすることにしました。
PART5は、12分で30問なので、1問あたり24秒で解く必要がある。平均は24秒ですが、中には10秒で解けるものや、全体を読まないと解けない40秒くらいかかってしまうものもあるので、問題に合わせてベストを尽くそう。
品詞問題は10秒以内に瞬殺して時間を稼げ!
例えば以下のような同じ単語の品詞違いが並んでいる問題があったとします。問題文の空欄の前が冠詞の「the」になっていて、空欄の後は前置詞の「of」になっています。ここに入る可能性がある単語が文法的に名詞しかありません。したがって、(B)のapprovalが正解となります。
品詞問題 例)
You should make sure the _______ of transaction.
(A) approve(動詞)
(B) approval(名詞)
(C) approvable(形容詞)
(D) approvingly(副詞)
正解は(B)
PART5にはこのように、文法的に形容詞や副詞が入ることがすぐにわかる問題があるため、『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 (アスク出版)』などを読んで覚えることでスコアアップが狙えます。
本番以外では、答えを出した後に、全文を読み直して意味が通るかを確認しても良いですが、本番は時間を稼ぐためにすぐに次の問題に移りましょう(←これが重要)。
語彙問題などは時間がかかる
PART5で最も多く出題されるのが、意味の違う単語を選択する通称「語彙問題」。これは全文を読んで意味を理解しないと解けない問題も多いので、設問を見て語彙問題だとわかったら、素早く文全体を読みましょう。その時に注目したいのが、「although」「but」「unless」「because」など、文全体の意味に影響する接続詞。これらの意味を把握すると、文全体の流れがわかり、空欄に入るべき単語も絞れます。
語彙問題 例)
The writer wrote an excellent _____ in the New York Times.
(A) editorial(社説)
(B) application form(申し込み用紙)
(C) certification(証明書)
(D) novel(小説)
the New York Times とあるので、新聞の社説を意味する(A)のeditorialが正解。
正解は(A)
重要なのは捨てる力!
PART5で最も重要な考え方は悩まないこと。知らない単語が並んでいる語彙問題は時間を掛けても結局解けないことも多い。そんな問題は、当てずっぽうでマークして次に進もう。無駄な時間をロスしないことを常に念頭に置いておかないと12分でPART5は終わらない。特に目標スコアが600点くらいの人は、PART5で悩むよりもPART7のように「時間を掛ければ解ける問題」に時間を掛けよう。
最初は、PART5を12分で解くのは難しいと思うが、練習して徐々に時間を短縮していけば、決して非現実的ではない。
文全体の流れ把握しよう!
PART6はPART5に一見似ているが、PART6には、文全体を把握しないと解けない「文挿入問題」や、1文だけ読んでも答えられな「空欄穴埋め問題」ものもあるため、難易度が高いと感じる人もいると思う。僕はPART6は、文全体を頭から読むようにしている。文を読んでいて、空欄に出くわしたら、その次の1文まで読み、設問を見て答える。文挿入問題以外はだいたい次の1文まで読めば答えられる。文挿入問題は、文全体の内容がつかめた後、すなわち最後に解いている。
設問が2つしかない文章を秒殺せよ!
PART7のシングルパッセージは全部で29問。設問が2問ある問題が4文、3問ある問題が3文(計9問)、4問ある問題が3文(計12問)でトータル29問。シングルパッセージのうち設問が2問しかない問題は短い文章が多く、文章全体を読まなくても解けることもあるため、僕はまず設問を見てから文章を読み始めるようにしている。設問を見て答えの場所にある程度検討がつくようなら、そこだけを読んでも良い。例えば、「お店のチラシ」の問題でクーポンの問題が出てきたら、クーポンの使用条件に関する答えは、文章の一番下の注意書きに答えがあることが多い。そのようにして、できるだけ時間を掛けないようにしよう。シングルパッセージの問題でも、設問が4問あるような長い文は、文全体を読まないと解けない場合も多い。
文章量に圧倒されるな!
PART7のダブルパッセージは設問が5問ある文が2つあり10問。トリプルパッセージは設問が5問ある文が3つある計15問。ダブルパッセージとトリプルパッセージの問題を合わせると25問と決まっている。初級者で、前から順に解いていくとトリプルパッセージまでたどり着けない人も多いと思うが、実は設問の難易度はシングルパッセージの後半の問題よりも低い。
読むスピードを上げる練習は必須!
特にマルチパッセージは読む文章の量が多いので、読むスピードが遅い人はその分時間がかかる。そのため、読むスピードを上げる訓練はPART7攻略には必須! 読むスピードが上げれば、マルチパッセージが簡単に感じるだけでなくリーディングパート全体に対しても効果的である。
読むスピードを上げる練習には、『新TOEIC TEST 読解特急2 スピード強化編』がオススメ。とにかく訓練あるのみだ。
ここでは、僕が考える理想の時間配分を説明したが、僕自身も自分のレベルに合わせて時間配分を変えている。TOEICのリーディングパートはとにかく難しい問題を捨てて、簡単な問題に時間を割り当てることが重要なので、それを意識して、みなさんも、ぜひ自分にピッタリの時間配分を見つけてみてください。